スリランカ研修レポート 大津ティーチャーの旅日記

スリランカにて。お世話になったパーリタ先生と現地ドクター、スタッフの皆様と。
スリランカにて。お世話になったパーリタ先生と現地ドクター、スタッフの皆様と。

“インドエステ”はインドで生まれたものと思われていますが、
実はインドの隣であるスリランカもインドエステの本場。
なぜならアーユルヴェーダの歴史は古く、インドやスリランカの国境ができる
ずっと前からこの辺りの地域に根付いているからです。
インドエステを日本で初めて開発したカブールでは、
全国にある店舗のスタッフが集まって、定期的に本場スリランカでの研修を行っています。
海外研修は簡単にできることではありませんが、
本場で体験する経験や知識は何物にも代えがたいという信条のもと、
今回もスタッフ揃って行ってまいりました!
少し長いレポートになりますが、ぜひお付き合い下さい。

今回はスタッフ総勢8名でのスリランカ研修の参加。
カブールグループの中でもこんな大人数で参加をするのは町田店だけ。
スタッフの日頃の頑張りに感謝をすると共に
これだけの人数で研修に参加させて下さる会社&お客様に改めて感謝・感謝。

出発の朝。
9時に成田空港集合ということで私は自宅近くの駅からバスで向かったが、
過去に経験のないほどの大渋滞。行きしなからハラハラドキドキ…
どうにか集合したスタッフと空港で遅めの朝食を済ませ、いざ出発!
今回はシンガポール経由という事でまずは7時間35分かけてシンガポールへ向かう。

行きの飛行機は皆、元気、元気…♪
行きの飛行機は皆、元気、元気…♪

到着後、関西から参加のスタッフ達と合流。ここでは6時間のトランジット。
皆でブランドショップのウィンドウショッピングを楽しむ。
23時出発のコロンボ行きの飛行機でスリランカへ向かう。
スリランカ到着は深夜1時。コロンボ空港も閑散としている様子。
空港ではパーリタ先生が待っていて下さった。お久しぶりの対面。
先生のトレンドマークのプックリお腹がちょっとへこんでいた。(少しお痩せになった!?)
いつもの笑顔にホッとした。

バス⇒飛行機⇒トランジットを挟んでまた飛行機…
ここまででも十分乗り物に乗った気がするが、ここからが本番!
…何が?と言えば、私達がうけるアーユルヴェーダの場所は
タンブラーというスリランカの中央に位置する山岳地帯。
コロンボ空港からバスで5時間はかかる。最後のもうひと踏ん張りだ!
…という事でバスに揺られ一行はタンブラーに向かう。
外は真っ暗。ほとんど何も見えない。そりゃそうだ。街灯らしきものは一つも見当たらない。
バスの中も電気を消して、終始睡眠タイム。
2時間ばかり走らせたところでトイレ休憩。
真夜中だというのにレストランの人たちが私達の為にカレーパイや紅茶でもてなしてくれた。とっても美味しく、何だかとても癒された。
空を見上げると満天の星空。
街灯も何もないと星はこんなに数多くあるのね、とスタッフと語り合った…

そろそろ飽きてきた頃にホテルに到着。もう6時だ。今回のホテルは前回のホテル「アマヤレイクホテル」と異なり、昨年12月に出来たばかりの「アリヤリゾート」というホテル。疲れが吹っ飛ぶくらいの美しさだった。

山の中とは思えない、モダンでゴージャスなホテル!
山の中とは思えない、モダンでゴージャスなホテル!

少しのシャワータイムを終え全員で朝食へ。
食事は菜食が多く(もちろんカレーは必須)日本人の私達が来るから??と思うほど、
食べやすいものばかり。そしていつも欠かさず紅茶が私達をおもてなし。

素晴らしいホスピタリティ。私達も目指しています。
素晴らしいホスピタリティ。私達も目指しています。

そうそう。到着した時は暗くてよく分からなかったけど、
このホテルはかなり高地にあるようで、蒸し暑さも全くなく、
清々しい風が私達を包んでくれた。
そしてプールの向こう遠くには世界遺産のシーギリアが望める。
景色は最高。(おまけに虫がいない!)
私達が到着した前日にはなんと野生の象が出没したそう。
クジャクの鳴き声があちらこちらから聞こえる。
なかなかクジャクの鳴き声なんて聞く機会のない私達。案外元気に鳴くのね…

木々の向こうにかすんで見える山がシーギリア
木々の向こうにかすんで見える山がシーギリア

美味しい空気、食事、景色に心から癒された後は
そのまま「アーユルスパ」というアーユルヴェーダの施設で
早速パーリタ先生からのアーユルヴェーダの講義。勉強会の開始だ!
勉強会を始める前にアーユルヴェーダではお祈りをする。
「全てのものに感謝」をする為だ。
研修に参加出来た事…ここまで無事に来られた事…乗り物…人…
これからトリートメントを受ける施術者・施設・ベッド…何より、神様へ…
祈りを捧げる事から始まる。
(私は日本のごく一般的な仏教徒だけれど、郷に入っては郷に従え。アーユルヴェーダの真髄を学ぶためにまじめにお祈りをします。)

オイルランプに火を灯し、花などをお供えします
オイルランプに火を灯し、花などをお供えします

いよいよアーユルヴェーダの講義。
アーユルヴェーダの世界的権威でおられ、
世界各地でご活躍されているパーリタ博士は大変著名な方。
日本でも講義を何度も開いていらっしゃる。
そんな先生から間近で受けられる講義はとても貴重だ。
私もこれまでに研修の際に何度となくパーリタ先生からの講義は受けてきているが、
こんな少人数でしかも間近で聞く事が出来た為か、
よりアーユルヴェーダに親しみを感じた。
アーユルヴェーダはとても奥が深い。全てのものに感謝をする、生命の根源。
医学のみならず、生活の知恵、生命科学・哲学の概念も含んでいる。
今回受けるシロダーラやアヴィヤンガなどに関しても詳しく講義を受け、
みんな真剣な表情で聞き入っていた。

メモを片手に真剣!!
メモを片手に真剣!!

余談だが、今回一番ビックリした事は、
そんなお忙しく世界を飛び回っていらっしゃる方なのに、
私達町田店の事を覚えていてくださったこと。私の事を覚えていてくださったこと。
ビックリしたのと同時にとても感動した。
さらに余談ですが先生は大の日本好き。焼酎・お酒・八代亜紀…演歌大好き。
そんな気さくな所がたまらなく素敵だ。

ハーブや薬草の勉強も大切です
ハーブや薬草の勉強も大切です

午後からはいよいよ、パーリタ先生自ら問診・脈診を一人一人にしてくださる。
アーユルヴェーダは西洋医学で行なう聴診器をあてる診察はなく、全て脈診で体調を判断する。人も物も全てが「ピッタ」「カパ」「ヴァータ」という
3つの種類の組み合わせとバランスで成り立っている。
脈診でその人の体質判断が出来るのはアーユルヴェーダのドクターだけだ。
そして、その時の心のバランスや体調の良し悪しによって使用するオイルや薬草を判断するのだ。

ドキドキ・・・
ドキドキ・・・

脈診後、各々がアヴィヤンガとシロダーラのトリートメントに入る。
(私は訳あってこの時に施術を受けることが出来なかったが、
それによってアーユルヴェーダの凄さをより実感できた。詳しくは後述します。)
アヴィヤンガはオイルの軽擦で皮膚からオイルを浸透させ、
リンパ・血液の循環を促進してくれるトリートメント。
本場スリランカの施術者の手技は日本の一般的な「マッサージ」とは全く別物。
末端へ排泄させていくような手技はまるで毒素(アーマ)と一緒に
体内や心に溜まった邪気も払ってくれる気がした。

技術を身体で覚えます
技術を身体で覚えます

シロダーラは日本でも有名なトリートメント。
おでこにオイルを垂らす独特な手法と言えば分かる方も多いはず。
スリランカではアーユルヴェーダのドクターしかできない施術であり、
ドクター以外の人が行っても意味のないもの。
そして本来は一週間くらい体内調整を行なってからでないと
受けられないトリートメントだが、
今回特別に配慮していただいて施術を受けることができた。
使うオイルはもちろん、その人の呼吸・脈・体内状態に合わせ脳に働きかけ、
脳波の調整をもしてくれる。
受けた時に身体が宙に浮いたような体感をした。というスタッフもいた。

貴重な施術です
貴重な施術です

二つのトリートメント共に言える事は「体内のアーマ(毒素)を排泄する」という点。
いくら良いものを取り入れても、毒素を排泄しなければ身体の中は綺麗にならない。
またその逆で体内がきれいになれば
良いものはどんどん良い方向へ活用してくれる身体に生まれ変わる。
アーユルヴェーダの真髄を感じた瞬間だった。
その他にはフットマッサージなども体験。
言葉が通じない中で、施術者の手から伝わるコミュニケーション。
そんな中だからこそ、施術者の真剣さがより伝わった。

素晴らしい施術をありがとうございました
素晴らしい施術をありがとうございました

夕食の前にはヨガの体験。
パーリタ先生がみんなと瞑想をしながら歌ってくださる「全ての人が幸せになりますように」と。なんだか本当に幸福感に包まれてゆく。アーユルヴェーダって本当にすごい。
それともう一つ、私を含めスタッフ皆、随分身体が固い!!(笑)

夜はスタッフとミーティング。初日はもともと予定していた内容で行なった。
今回のミーティングのテーマは「語り合う」。
人数が多いので3組に分かれて、いつもと違う空間の中で語り合った。
このときの言葉が少しでも心に留まってくれたら嬉しいな。

留まりましたよー!!
留まりましたよー!!